2007年9月15日(土)11:53
パッサウ(AFP)
欧州議会のハンスゲルト・ペッテリング(キリスト教民主同盟CDU)議長は、ポーランド政府に対し、新たなEU改革条約に対する抵抗を放棄するよう呼び掛けた。「私はポーランド政府を含むすべての参加者が約束を守るよう期待する。またポーランドの選挙が新たな条約の遅延につながらないよう望むものである」とペッテリング議長はパッサウアー・ノイエ・プレッセ紙Passauer Neue Presse に語った。EU議長国ポルトガルは10月18日と19日に開かれるEU首脳会議で、EU改革条約の最終的な合意をはかる意向である。10月21日にはポーランドの議会選挙が予定されている。
ポーランドは現時点ではEU決定の延期に関する修正を求めているとペッテリング議長は述べた。いわゆる「イオアニナ」条項は、一国が同意しない場合、決定を次のEU首脳会議まで延期できるというものである。
「これならば条約に定めても良い。せいぜい2ヶ月から3ヶ月の延期なのだから。しかし、決定を最長で2年間延期させるなどというワルシャワから聞こえてくる主張はまったく受け容れられない」。私は「基本的にポーランドに対するこれ以上の妥協の余地はない」と考えている、とペッテリング議長は語った。
原題:Poettering gegen neue Zugestandnisse an Polen bei EU-Vertrag