2009年9月25日(金)17:53

ドイツの大統領はリスボン条約に署名

ベルリン(AP)

ドイツはEU改革リスボン条約の批准を正式に完了した。ホルスト・ケーラー大統領は金曜日批准文書に署名した、と大統領のマルティーン・コテ広報官は伝えた。外務省によれば、これを受けて批准文書はローマに送られ、金曜日の午後正式に供託されたという。欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長は批准を歓迎し、ドイツの一貫した条約支持の姿勢に謝意を表した。

ケーラー大統領は火曜日、EU決定に対するドイツ議会の関与を定めたリスボン条約の付帯法案に署名している。付帯法案は先週連邦参議院の承認を受けた。これより前、連邦憲法裁判所は承認済みの法案に対する修正を求め、これを受けて連邦議会の特別会が求められた。10月2日はアイルランドにおいて、リスボン条約批准を問う国民投票のやり直しが行われる。

リスボン条約自体はEUの決定方式として全会一致から多数決決定への大幅な移行などを規定している。ドイツの付帯法案はドイツ議会の共同決定権の拡大を定めている。しかしドイツ政府は今後もEUの交渉において、正しいと判断すれば連邦議会の意見と異なる決定を下すことができる。しかしその場合は議会に対して説明責任を負う。

批准文書はケーラー大統領の署名を受けて、外務省の官僚によってEC創立の地であるローマに運ばれ、ケーラー大統領の委託を受けたドイツ大使によって供託された。批准文書はEUの前身である欧州経済共同体(EEC)の創設を定めたローマ条約とともにローマに保管される。

バローゾ委員長は、「EUはドイツの条約批准により、一層の行動能力と民主性ならびにグローバルな影響力の拡大に向け、さらに大きな一歩を踏み出した」と語った。委員長は残るアイルランド、チェコ、ポーランドに対し、同様に批准を秋に完了させるよう呼び掛けた。

原題:Bundespraesident unterzeichnet EU-Reformvertrag




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